恋病スキャンダル 【短編】
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恋病スキャンダル 【短編】

さきしたせんむ

最高でした…

2019年12月1日
初めて電子書籍でここまで購入して読みました。もう、すごく好きでした。
さきした先生の描かれる攻めが大好きで、どの作品も「自分に素直」で「愛情が深い」ところが本当にグサグサとストライクゾーンに刺さってきて愛おしいです。
けれど今回は受けである龍二くんの方が本当に印象的で。
恋病スキャンダルは龍二くんが女神のようでした。きっと蔭場さんも感じたであろう、この「膨大な真綿で包み殺される感覚」。女神のような柔らかくて暖かい存在に「愛しさ」という感情で握り潰される、世界一幸せで世界一怖い。それゆえ読んでいて龍二くんというキャラクターが好きになると同時に怖さも感じました。
蔭場さんとは違った形の「愛の深さ」。妻崎龍二くんを知ってしまったという、ある種の絶望感。知ってしまったが最後、「妻崎龍二のためだけにある自分の人生」をみんな自覚してしまうんですかね…。きっと今まで龍二くんに人生を狂わされてきた人たちはみんなこの果てしない感情にそれまでの全てを奪われたのだろうなと思いました。妻崎龍二くんは最高の女神ですね…。
読後の惰性でだらだらと書きましたが、とにかくめっちゃ好きです!最高でした…!
先生の次の作品がいつも楽しみです。恋病スキャンダル、オススメなのでぜひ読んでください!
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