ニューヨーク・ニューヨーク
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ニューヨーク・ニューヨーク

羅川真里茂

ケインとメルの愛の話

ネタバレ
2020年1月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻と2巻で話が二部構成かのように変化して面白いです。少し昔のアメリカ、ニューヨークが舞台。実際に人種差別はえげつなくあったし、エイズ等、社会問題も提示しています。実在生きていく為には、クローゼットゲイとして生活せざる終えない人達は今よりもかなりいたでしょうし、ケインが向き合えなく悩む気持ちは仕方ないと思います。が!最初のケインのクズさには、はっきり言ってイライラしまくりです。特にメルの元カレとの浮気はもうあり得なかったです!そしてメルの慈悲深い、深~い愛情を受けてやっと変化したところで、突然の猟奇的なサスペンス映画風…まだメルを不幸に突き落とすの!?事件に巻き込まれすぎでしょ~もう、不憫で不憫で辛すぎます!!なんだか、このサスペンスも何かの映画で観たようなお話にも感じるのですが…と、気になる点もあるのですが、それでも全体的に素晴らしいお話で引き込まれました。もうちょっとメルを長生きさせて欲しかったな~せめて還暦すぎるくらいは…せっかくケインに愛されて、愛される安心感を手に入れたのになぁ。最後はしんみりしてしまいました。
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