大谷崎ファンを裏切りません





2020年1月8日
谷崎潤一郎の代表作「春琴抄」をベースにした作品です。
大谷崎の耽美、甘美、倒錯的な作風を余すことなくきっちりと表現していると思います。原作が長編ではないのでオリジナルエピソードが入っていたり、原作にはない作者の解釈が入っていたり、原作より春琴の幼女性を強調していたりはしますが十分受け入れやすいレベルです。
ただ、あの男装のオリキャラはいるかな……という印象を最後まで持ちました。設定も強めだったので、もしかしたら作者の他の作品に出ているキャラかもしれませんが…。「私」とオリキャラの場面になるたび、こちらの世界に引き戻されてテンポの悪さを感じました。そこだけ原作の雰囲気を損ねているように思います。
大谷崎の耽美、甘美、倒錯的な作風を余すことなくきっちりと表現していると思います。原作が長編ではないのでオリジナルエピソードが入っていたり、原作にはない作者の解釈が入っていたり、原作より春琴の幼女性を強調していたりはしますが十分受け入れやすいレベルです。
ただ、あの男装のオリキャラはいるかな……という印象を最後まで持ちました。設定も強めだったので、もしかしたら作者の他の作品に出ているキャラかもしれませんが…。「私」とオリキャラの場面になるたび、こちらの世界に引き戻されてテンポの悪さを感じました。そこだけ原作の雰囲気を損ねているように思います。

いいねしたユーザ5人