このレビューはネタバレを含みます▼
こういう転生前の知識を使って、異世界の飯を凌駕してお店をやるパターンって、読む前にためらってしまうんですよね。と言うのも、大概は、ほのぼのまったりとした作品か、作者の勉強不足で、料理って言っても素人の朝食レベルで、料理そっちのけで、どんどん逆ハーレム状態になって行くパターンしかないので。
そういうのもキライじゃないですけど、何冊も読んでも意味ないって思ってしまうので。ですが、本作は料理を中心にしていますけど、料理ばかりでもなく、主人公だけがチートで際立つ作品でもなく、登場人物それぞれが輝く、色々なストーリが描かれています。料理とそれを作る料理人に主眼を置いた作品の中では秀逸ではないでしょうか。巻数を重ねているのも納得です。
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