テセウスの船
」のレビュー

テセウスの船

東元俊哉

10巻の長さを感じさせない!

ネタバレ
2020年1月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 以前、3巻まで読んだ事があり、ものすごーく気になっていたんですが。
タイムリープとかタイムスリップとか大好きなので。
で、読み始めたらやっぱり止まらなくなって全巻買ってしまいました。
犯罪や悲劇を防ぐ為に過去を変えようとするお話は珍しくないかもですが、
なかなかないですよね加害者家族のその後を追うストーリー展開!
世の中の事件では被害者側の家族の苦悩に焦点が当てられ(当然ですけどね)
誰もが同情し、気の毒だ可哀想だと上っ面の心配をする事が多いでしょう。
けれどよく考えれば加害者側の取り上げられ方だって悲惨なもの。
悪い事をしたひどい奴の家族という見方で虐げられ、日常生活もままならなくなってきて…それが冤罪ともなれば本当に地獄だと思います。
この物語の加害者側家族が無実を信じていられなくなってゆくのもまさに心の闇。
-1にしたのは
なんで霧でタイムスリップするんだ!お稲荷さんこじつけすぎる!などではなくて(笑)
犯人が殺人にはまりこんでゆく過程が弱いのでは?と思ったからです。
生まれながらのサイコキラーでは簡単すぎるでしょ?
それでもこの疾走感、全くダレずに先を急がせる内容、面白かった!!
読んでいる間、時間が経つのも忘れちゃってその意味でタイムスリップ(笑)
お勧めです!
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