嫌いでいさせて
」のレビュー

嫌いでいさせて

ひじき

最高すぎ、無理、好き。

ネタバレ
2020年2月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ ※ どちゃクソにネタバレしますのでご注意下さい ※



広告から飛んできて、これ程までに「良かった」と思えた作品は初めてです。
2・3回は涙出ました。

主人公(受け)が自分の性の為に、これまで物凄く苦労してきて、現在進行形でキツい目に遭わされ続けていて、これでも足りないの!?くらい悩んでいて、、、
ホントに早く報われて欲しいと思いながら、序盤読み進めていきました。
主人公には娘が居るのですが、学生時代に複数人に襲われて出来てしまったお子の為、父親が分からないのです。
産むという決断をするまでの苦しみも、「もう止めてあげて...」くらいしんどいのですが、その娘がよく出来た子で可愛いの何の。
ハッピーエンドを迎えられたのも、この天使もといキューピットのおかげです。
この2人が幸せになって、ホントに良かった。

そして、ヒーロー(攻め)の方も、これまた社会の性や性差別について嫌悪感を抱くような、よく出来た聖人くんです。
初っ端に告白してきた時は、チャラ男か?と思いましたが、とんでもないです。
彼の主人公に対する想いは確実に本物で、大切にしたい。大好き。という気持ちが、全編通して溢れかえっています。
体育館倉庫で色々があるのですが、彼の本気というか、性衝動に負けないその人格に、拍手を送らざるを得ません。
ストーリーの起承転結の転に当たる部分で、主人公と共に絶望のドン底に落ちる彼の表情は読んでいるコッチもひたすらに辛いのですが、両想いを伝え合ってからは、これまで以上に自分の本能剥き出しです。
受けに夢中になってる所に、アホほど煽られて理性が完全にブチ切れて興奮する攻めの姿。最高です。
そう言った表情もカナリ見られるので、エッチのシーンも大満足でした。

脇役で言うと、主人公の同僚・木村さんが菩薩です。
本当に、あのおじいちゃんは神様です。
それから、ヒーローの友達・京介くんも友達思いで、ヒーローの本気度が伝わってくる場面で仕事をしてくれます。
脇役たちまで最高なんて、好きになるしかない。

おまけマンガまで是非、堪能して頂きたいです。
最後まで本当に幸せです。
出会えてよかった、ありがとうございます。
何度でも読み返します。


ワンチャン、続編かショートストーリーとか出たら、その後のほのぼの家族の日常とか見てみたいですね。
絶対天国です。
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