犬の生活
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犬の生活

ヒノモト円時

短編集

2020年3月3日
各話とも、ほんの少しだけマジョリティから外れている男たちの物語だが、もともとは「ほんの少し」だったものが、時間の経過によって抜き差しならなくなっていることが、哀しく、切なかった。しかしどんなに割れた鍋にも蓋はある、という作家さんのスタンスが、どの作品もハートウォーミングに仕上げていて後味のいい一冊。
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