ザ・ファブル
」のレビュー

ザ・ファブル

南勝久

凄い!深い!

2020年3月12日
「殺し屋の世界に天才がいたら?」
という想定を
ホントとことんまで探求した作品です。

説得力のあるフィクションが
至る所に散りばめられていて、
読んでいる人をしっかり説き伏せます。

一般社会に触れた殺し屋が
少しずつ変化していく様子。
かかわった人、ひとりひとりに背景があり、
関係も移ろっていく様子。
明かされていくボスの狙い。
とてもゆっくり
とても丁寧に描かれる世界は
映画のような派手さはなく
ひたすら人間ドラマであり続けます。

そして満を辞して活躍する
「殺し屋としての顔」
この緩急が実に巧みです。
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