このレビューはネタバレを含みます▼
途中途中、涙なくして読めないぐらい描写が繊細で丁寧でした。面白いです。ただ二人の生き方故に不器用なんでしょうね。
半ばから最期に関しては話が強引過ぎるというか、ページが足りなかったのかな?書きたかったものをカットした印象を受けました。
両方想いなのに突破事故にあって和解みたいな形にするしか想いを通じることが出来なかった不器用さなのか、尺が足りなくなって勢いでくっつけたのか解らないぐらい、急にキャラの軸がいきなりブレて話がすっとんだ(しかも読みたかったであろう大切な部分)ので、すんっと私は肝心なところで夢から覚まされた感覚になりました(泣)面白いのですが、面白いだけに 、前半〜半ばまでの丁寧さをなぜ一番大切な山場で削っちゃたの?と。映画で言うならハリウッド並のだったのに、お金かけ過ぎで山場のシーンには予算なくなりましてセットがハリボテです。ぐらいのチグハグ感を味わいまして、
お陰て二人ともが想い合うシーンで、え?え?え?なんで?となりました。二人か繋がるまでの過程がいきなり、ぶつっと切れて、はい繋げました。みたいな。それで想い通じたみたいで良いのか?なら前半の葛藤はなんやねん、と。綺麗に全部書いて纏めてあるけど、かなり泣いたし、描写が良かったので、キャラの想いが通じ合うまでの過程で、肝心の部分を中抜けされたような、チグハグ感が残念でした。作者の中で完成されていたものをそのまま書いて欲しかったな。もしくはそれを切って繋ぐのではなくきちんと埋めて欲しかった。