のだめカンタービレ
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のだめカンタービレ

二ノ宮知子

おもしろい!

ネタバレ
2020年3月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 連載中に全巻揃え、何度も読み返すほど大好きです。
最初に読んだ時は、千秋先輩はのだめのどこに惹かれたのか謎で、ピアノの才能に惹かれているだけなのかなー?なんて思っていたけれど、読み込むと違った。
もちろんはじめはその才能、奏でる音楽に惹かれたのは間違いない。でも、それだけじゃなく実は世話好きな性格だったのと、もしかすると不幸な生い立ち(家族を顧みなかった父との確執)から愛情に飢えていたのかなぁと。だから元カノ彩子のようにプライド高い駆け引き女子とはうまくいかなかったけれど、のだめの様にただただ千秋先輩が大好きで惜しみなく愛情をストレートにぶつけてくれる存在が千秋先輩には必要だったんじゃないかな。そして面倒見ながらずっとそばにいるうち少しずつ少しずつ、なくてはならない大事な存在になっていったのでは?と思うように。
お互いそばで刺激を受けて、支え合い苦しみながらもピアニスト&指揮者として成長していくところには感動しました。
ラストの、ピアニストとして苦しい道を歩ませるよりも、ただ楽しく自由にピアノを弾くのだめのそばにいようって決めた千秋先輩が、のだめの弾くベートーヴェンを聴いて涙するところは毎回私も泣いてしまいます。
この漫画のおかげでクラシックに興味を持ち始め、今ではすっかりクラシックファンです。二ノ宮先生、素晴らしい世界を教えてくれてありがとうございます!
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