囀る鳥は羽ばたかない
」のレビュー

囀る鳥は羽ばたかない

ヨネダコウ

沼にハマって出られない

ネタバレ
2020年4月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ こちら、ちょいちょいいろんな所で見かけていて
あらすじ見て、今まで読んだような感じと違う雰囲気で
幸せにならないんじゃないかっていう雰囲気がでていて…

でも読みました。
1~6巻を一気に読んだ後、頭の中が整理できなくて思考停止して
完結するまで読みたくないなってくらい、いろいろ衝撃で。

でも、あとからあの言葉の意味はなんだったのか、キャラの表情とか、
なんであの時…といった事がたくさん浮かんできて何度も読み返しました。
そして今は、沼にはまって出られない状態です(このままハマっていたい)

今まで読んできたBLと違って、凄く人間味もあるし
考えさせられますし、何より矢代には幸せになってほしい。

百目鬼の言う通り、根本的に矢代は綺麗なんだと思います。
子供の時のアレで欲情しやすい体になってしまいましたが、
6巻の最後らへんの七原の言葉の通り、本来そうじゃなかったものを
捻じ曲げられてしまったんだと思います。
人間に興味がないと思わせられるような振る舞いをしながらも
片想い相手のために組に入り、部下の為に病院からぬけだし、
竜崎を守る為にムショに入れ、百目鬼を堅気に戻したくて・・・と
自然にやっているんです。
“見返りを求めない優しさ”を持った強くて優しい人だと思います。
いろんな事に気づいてから読むと、矢代の言動に度々泣きそうになります。

矢代と百目鬼の2人が幸せな結末になることを願うばかりです…
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