弥勒の掌
」のレビュー

弥勒の掌

我孫子武丸

奇想の大トリック

2020年4月25日
本格ミステリのはずなのに、不可能状況などはなく、名探偵的な人物もまったく出てきません。でも最後まで読んでみると、大きなトリックを秘めた本格ミステリであることがわかるという仕掛けになっています。
「最後の仕掛けに凝りすぎると、そこまでの展開に無理が出て、読みにくくなる」
というのがよくあるパターンですが、本作はリーダビリティも高く、さくさくと読めます。
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