フォロー
0
フォロワー
0
総レビュー数
41
いいねGET
29
いいね
2
レビュー
今月(4月1日~4月30日)
レビュー数0件
いいねGET0件
シーモア島


投稿レビュー
-
達人のお遊び2020年5月27日表題作もいいですが、個人的に思い出深いのは、「ふたりでリンゲル・ロックを」です。人を喰ったようなオチで、「これでいいのか」の感もありますが。でもこういう、「その筋の名人が、肩の力を抜いて描きました」的な作品に、なぜか捨てがたい愛着を感じてしまいます。
いいね
0件 -
SFの美学2020年5月18日「鏡に映っているのは何者か」を理解するには、高い知能が求められるそうです。これを獲得するまでに、霊長類に何が起こったか? その解釈を軸に据えたSFです。
SFの評価は、提示された仮説の斬新さや美しさで決まるところが、実は大きいと思います。その点本作は、かなり美しくできています。いいね
0件 -
浅い2020年5月11日警察小説や武侠小説には秀作の多い作者ですが、オカルト的な題材を扱うと、見識の浅さが目につきます。『海に消えた神々』の場合、特に以下の点に気をつけて読む必要があるでしょう。
「与那国島海底地形は遺跡ではなく、ほぼ間違いなく自然地形。」
「旧石器捏造事件の犯人(藤村新一)は、発掘に関わるようになった当初から、捏造に手を染めている。周囲のプレッシャーに押されたわけではない。」
「ある研究者について、捏造を知りつつ放置していたかのような記述があるが、根も葉もない中傷。捏造は人目を盗んで行われており、一個人に証拠はつかめない(毎日新聞がチームで当たっても、何度も失敗した)。」いいね
0件 -
-
わかった気分にしてくれる2020年5月3日昔TVで「11次元の宇宙」(多分)という番組を観たことがあり、少しくわしく調べてみようと、購入した本です。いわゆる「多世界解釈」を軸に、超弦理論やM理論など、物理学の最先端を概説しています。
素人には難解なところもありますが、量子力学が出てくる本としては、相当わかりやすく書いてくれていると思います。微分・積分もよくわからない身の上で、多次元空間や並行宇宙が「わかったような気分」になれるのは、お得なのではないでしょうか。いいね
0件 -
-
チャラい2020年4月25日「Google社勤務のプログラマー」とか「ベンチャー企業のCEO」とか、なにやらオサレな職業の人しか出てきません。多分作者は、そういう人にしか興味がないのでしょう。その薄っぺらい価値観を見事に反映して、物語も軽薄そのものです。謎解きの要素に限っても、未解決の部分が残されたままなのは大きなマイナスです。
いいね
0件 -
少女たちの大暴れ2020年4月25日作者のくどい(その割に、説明不足になりがちな)文体は正直なところ、あまり好きではありません。でもこの作品は楽しく読めました。これは主に、登場人物の魅力のおかげでしょう。特に工学系天才少女「都築美緒」がいいですね。シリアスな場面も、彼女が現れると急に明るくなります。
いいね
0件 -
-
-
-
ホームズ愛2020年4月11日夏目漱石は、ホームズが活躍した(ことになっている)時代にイギリスへ留学し、下宿先も、ホームズの住所の近くでした。その事実に想を得た探偵小説です。
ホームズシリーズへの、作者の(愛ある)ツッコミが随所に炸裂し、それだけで充分楽しめます。ミステリとしても秀逸ですし、数あるホームズ・パスティーシュの中でも、最高傑作の1つなのではないでしょうか。いいね
0件