このレビューはネタバレを含みます▼
これは間違いなく名作です。星5では足りません。
萩尾望都先生の「バルバラ異界」の読後感に似ていて物凄く悲しくラストを知る前に時間を戻したくなったり、身体が引き裂かれそうに切なくなります。それってラストまでのお話までに登場人物と読み手との信頼関係がしっかりと築き上げられなければできないことなので、高尾先生の才能がないとあり得ないこと。
最近の漫画家ではなかなかここまで描ける方っていない、作品にもそうそう出会えない。読まない人は損しています。
因みに文庫版では書き下ろしで短いお話が入っていますが、そちらが本当の最終回と捉えている読者が多いようですのでお勧めします。