このレビューはネタバレを含みます▼
喘息持ちのお坊ちゃん・鼎×庭師の息子・瑞季。病気療養のため田舎で寂しく暮らす鼎が出会った明るい瑞季。鼎は瑞季にだけ執着し、強烈な執着心と独占欲を抱いて、弱い立場のまま瑞季に庇護されるよう振る舞う。鼎が本当に瑞季しか見ていなくて、病的なんだけどそれがすごく好みでした。タイトルがいい。木陰にはそれぞれの本音や欲望、秘密がたくさん隠れてる。途中しんどい展開もあったけど、瑞季の明るさが鼎を照らすことで仄暗さが払拭されて、優しい未来が待っていて本当によかった。作者さんが書かれていた通り、私も受け攻めが予想と逆だったけど読んでいくうちに馴染みました。木島が最高に素敵!可哀想なばかりの幼少期、鼎の側に木島がいてくれたのだけが救いだなあ。