のだめカンタービレ
」のレビュー

のだめカンタービレ

二ノ宮知子

昔はとても好きでした。

ネタバレ
2020年5月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1~3巻無料だったので、懐かしくて読んだのですが、
「あれ?面白くない・・・?」
最終巻まで読んで、映画も観たのに?
主人公の非常識さが、今読むと不快に感じる。
指揮者「ミルヒー」のハラスメントや契約不履行やお金に関するルーズさも、今読むと全く笑えない。
物語は、天性の音楽的センスを持ちながら、基本を疎かにしてきたため伸びる事がなかった主人公「のだめ」が、指導者や友人に恵まれ、努力と挫折を経験しながら、驚異的なスピードで成長し、最後は世界的に成功しうるレベルに達する、という、字面では至極まともなサクセスストーリーです。
まともでないのが、主人公のだめ、「ミルヒー」のような登場人物たちのキャラクターで、型破りの天才、と言うより、自覚なきパーソナリティ障害。他人に迷惑をかけて自身を省みず、知的活動を放棄している輩です。
優れた音楽家=学識教養に秀でた人格者、ではない。分かっています。そんなレベルではなく、一言でいえば異常なバ○なのです。
二ノ宮さんの漫画は好きでよく読んでいましたが、歳を重ねて合わなくなってしまったようです。ボロボロボレロのエピソードなどは、音が頭に浮かんできて可笑しくてたまらなかったのに。残念。
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