このレビューはネタバレを含みます▼
よく出来てるし、読ませる筆力の作家さんだと思います。ただ、レビューの評価が高いので少し期待し過ぎました。期待せずに読んだら、星4だったと思います。
似たような設定で、騎士が振られるTL小説も読みましたが、断トツにこちらの方が出来が良い。それだけに、些細な謎設定が引っ掛かる。兄弟、姉妹同士の葛藤が物語の軸になっていますが、結局4組のきょうだいが出て来て、ちょっと関係が濃すぎて辟易しました。まるで人間関係が、恋愛かきょうだいしか無いみたい。もう少しいろんな人間関係で見せてくれたら、物語も深まったと思います。私が一番納得出来なかったのは、腹違いの姉妹で同じ王様に同時期に嫁ぐとかあるのかなってことです。片方が亡くなってその後嫁ぐとかはあると思うんですけど。しかもこの王様(ヒロインの父)、読んだ限りでは他のお妃様もいないみたいだけど、普通有力貴族がこぞって娘を嫁がせたいものだろうに、なぜ同じ家出身のヒロインの母と叔母で妃が独占されているのか?明確な答えが無くて、もやっとしました。せっかく良い作品だから、細部まで拘って欲しい。