このレビューはネタバレを含みます▼
湊が産まれ、その後の4人の幸せそうな様子と、葉月の母である美月が、雫斗や孫達を溺愛している様子が伝わってきて、微笑ましいです。雫斗のトラウマの元凶となる村雨の登場が暗い影を覗かせ、村雨の最低最悪の救いの無いクズさ、Ωや性別への偏見が描かれていていますが、葉月が正攻法で雫斗を守るやり方がスマートで、また、雫斗自身も逃げずに立ち向かい乗り越える様子、2人がお互いを守ろうとする姿が良かったです。葉月のプロポーズが、4人を家族として繋げ守り幸せにする決意、しずくの父となる自覚と決意も込められていて、その意味が深く、素敵でした。描き下ろしで、しずくの友達のダイキ、ダイキの母の純との出会いが描かれていて、Ωの母を持つ偏見を受けてきたしずくの想いが報われる姿に涙が出ました。2巻は家族としての絆が内容濃く描かれていて、感動しました。