あおのたつき
」のレビュー

あおのたつき

安達智

作り込まれた冥土の吉原という世界観

ネタバレ
2020年5月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さんは江戸の花街文化をとても細かく調べていらっしゃるようで、世界観や設定が非常にしっかりしています。遊女のしきたり、廓言葉、江戸の風俗、そういった要素から、読み手も吉原の空気を感じられるのではないでしょうか!
吉原といえばどうしてもシリアスは付き物だし、読み手が女性ならば辛い思いに共感してしまうと思うのですが、強く艶やかに生きる江戸の人々にハマること間違いなしです。
独特だなぁと思っていた絵も、読んでいるうちにこの作品にすごくしっくり来る画風だと感じました。
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