このレビューはネタバレを含みます▼
7巻まで読了。5巻から登場人物がめっちゃ喋る。なんか偉そうに小難しい講釈を垂れている感じ。とても高校生とは思えない。喋っているのが、これまで脇役だったキャラというのが、またよろしくない。周囲の人間が、自分の価値観を押し付け合って引っ掻き回すのは、ある意味リアルだとは思うが、僕が読みたいのは、太一、桃真、二葉、真澄の物語なんだよな。この4人の気持ちの行方こそが本作の主題であり、それ以外に紙幅を割くのは、はっきり言って蛇足だ。話が発散してしまう。この4人だけでは話が進まないから、他の登場人物に代わりに喋らせているように見える。それは単純に作者の力量不足だと思う。