君は夏のなか
」のレビュー

君は夏のなか

古矢渚

この世の尊さをすべて集めたような

2020年5月20日
そんな作品です。
いままでBLの醍醐味はなんだかんだ最後のえっちだと思ってました…過程はもちろん大切だけどそれがないと満足感がないと思ってました…が、とんだ勘違いでした。
こんなに尊い漫画があるか?と頭を抱えてしまうほど尊さに尊さを掛け合わせたような作品です( p_q)
渉は同級生の千晴(通称:イケメン佐伯)に突然声をかけられ、同じ趣味もあって徐々に親交を深める。ある日話の流れから告白されて…戸惑う渉に「何も望まない」その代わり、と交換条件をお願いしてきた千晴。それを受け入れ夏休みを楽しく過ごす2人だったが、夏が終わるころ衝撃的な出来事が。というお話です。
全てわかったうえで読み返すと千晴の表情や堪らなくなって体が動いてしまう姿など、あああ千晴…!( p_q)と身悶えてしまいます。だって渉は千晴にとって…( p_q)
古矢さんほどコマ割り?の効果を最大限有効活用している作者さまを見たことがありません。天才か??と声に出てしまうくらいの衝撃。
終盤で「君は夏のなか」のタイトルがわかったとき、込み上げるものがあると思います。番外編も購入をおすすめします。なんでこれ本編じゃないんだ!?と思うくらい最高なので。つづく「君と夏のなか」は千晴のスパダリが爆走してて心臓が持ちません。渉くんもたじたじ。少女漫画を通ってきた人間には100響くと思います。満たされた、と感じるこんな素敵な作品に出会えてよかった……千晴×渉…尊〜〜〜〜〜!!!!!!
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