ヒューマンドラマ





2020年6月9日
作者買い。意図しているかは分からないが、この作者の作品のテーマの一つが『怒りの消化(昇華)』だと思う。万人が感じたことのある怒りというよりは作者が中高時代に感じた、とても具体的なエピソードに対する怒りな気がする。初期の作品は、あの年代特有の未成熟さや残酷さを個人の人格と捉えて批判した、勧善懲悪物語が多い。作品が新しくなるにつれて、それぞれの立場や考え方を尊重するような描写が増え、それを支えるために世界観やストーリーは超現実的な感じになっている。キャラクターも10代がほとんどなのにも関わらずみな60年は生きた大人のように錬磨されていて、そのへんも現実感はないが物語としてはとても面白い。G線あたりから特にそう思う。青春時代の理不尽なモヤモヤを、歴年の知見をもって対応したらこんなスマートに切り抜けられるんだろうな、と思う。
バレーボール技術についての詳細な解説は、バレーを題材にしたヒューマンドラマではなく、あくまでスポーツ漫画として受け入れられたいと思う意図か?でもやはり焦点は世界観やストーリーがメインと思う。
バレーボール技術についての詳細な解説は、バレーを題材にしたヒューマンドラマではなく、あくまでスポーツ漫画として受け入れられたいと思う意図か?でもやはり焦点は世界観やストーリーがメインと思う。

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