このレビューはネタバレを含みます▼
彼氏はいるけど結婚しないと言っていた小説家のナホが、いきなり彼氏の従姉妹の遺児二人との四人暮らしになって…という始まりに、虐○か?それとも育児苦労話か?と思いましたが、いい意味で裏切られました。
二人ともいい子です。従姉妹さんの教育がよかったんだな。ナホも無理に「母親」になろうとはしないで、でも「教育」「躾」はちゃんとする。母親代わりとしてでなく、一人の人間として向き合う。無神経なことを言ってしまったハルに「言われた方の気持ちを考えてから口にしろ」と諭し、幼稚園児相手だからと甘やかさない。
ママ友の駄目なところはずばっと指摘するけど、そのママが娘の為に慣れない裁縫を頑張ったことを、「可愛くないから嫌だ」と駄々をこねる娘に「頑張ったママは格好いいぞ」とフォローする。
親子じゃない、ルームメイトでもない、でも「家族」。それをお互いが押しつけ合わない、不思議な関係。優しい絵柄がよく合うと思います。