可もなく不可もなく。ちょっと割高な気が…





2020年6月11日
twitterで広告を見かけて、初読み作家さんなんですが試し読みしてみたら続きが気になって購入。表題作全6話+描き下ろしで計207ページの軽めラブコメです。登場人物は、とあることをキッカケに男性だけから言い寄られる体質になってしまったサラリーマンの平良(受け)と、行きつけのカフェで働く大学生の司(攻め)のお話。カフェのオーナーは平良の学生時代の先輩で、司はその甥っ子という人物相関です。二人はかなり早い段階でくっつくので、くっつくまでのモダモダが好きな人には物足りないかも。平良の体質のせいで司も平良を好きになったのかという葛藤はありますが、それを物語の山場とするにはちょっと物足りなかったかな。そういう体質になったキッカケもはっきりしていて筋は通っているので、そのあたりの話の展開でモヤモヤすることはないんですが、全ページ数(207頁)のわりにサラーっと読めた印象です。絵はすっきりしていて見やすいんですが、人物の描き分けがイマイチな気が…。髪型が違うだけで顔の中身はほぼ全員同じに見えました。あと、伏し目がちな目の描き方は作者さんのお好きな構図なのか、目を伏せた感じの顔が多く表情が少し乏しい気もしました。定価800円と普通のコミックスより高めだったので、ボリュームが多いのかと期待しましたがページ数も特に多いわけではなく、お得感がなかったのも残念です。250ページくらいでも800円以下でもっと読み応えのある作品がいっぱいあるので、少し拍子抜けしました。なんで普通のコミックスより割高なんだろう…?

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