天涯行き
」のレビュー

天涯行き

凪良ゆう

しんどいけど素敵な話です!

ネタバレ
2020年6月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 高知英利(24歳家具職人)×遠召結生(26歳古書店店番)

何かから逃げてる男・高知と、誰かを待ち続ける男・遠召。遠召は事情を抱えているのを承知で高知を居候させる。ぽっかりと空いた心の穴を埋めるように入り込んでくる高知。2人の関係の変化とともに、誰にも語らなかった秘密が明らかになっていく…。

遠召視点と高知視点が交互に入れ替わりながら話が進みます。遠召の秘密がかなり重くてしんどい。だからこそ、その後の2人が色々と切ないけど幸せで…。
最後の遠召視点の話がすごく好きです!そして、ラストがすごく良かった!途中のしんどさがあるからこそ、このラストの温かな優しさが沁みます。、

凪良先生のこういうヒリつくくらいのシリアスな話が好きです!!凪良先生風に言うと黒成分多めのシリアス(笑)
一筋縄ではいかない人生の厳しさを教えてくれつつ、どこかに優しさを感じます。、
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