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小花美穂

小花先生の作品は…

ネタバレ
2020年6月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ りぼんでこの作品が連載してた当時は中学生で、少女漫画で人の死に対面する描写を見たのを覚えています。初めて人の死について読んだのは、私が小学生の時に読んだ森本里菜先生の「君は青空の下にいる」でしたね。
個人的に思うんですが、私の知ってる限りの小花先生の作品って、必ず誰かしら〇んでいる気がするんです。猫の島とか、水の館とか、本作品とか、こどものおもちゃは原作では誰も死んでないけどアニメの方でアニメオリジナルキャラが〇んだりするし…いやそこが小花先生作品の世界に惹かれるポイントなんではないでしょうか!?少女漫画とは思えないシリアスさとか、人って死ぬのよという妙な現実味とかあって小花先生の作品は全体を通して好きです。特にこのパートナーは、女性はもちろん男性でも楽しめる漫画だと思います。個人的には苗が好き。苗はハツラツとしてて芯が強い、萌は女の子らしくて少し不器用で2人とも対照的な性格で、それ故に諍いを起こしてしまうとこから異変は始まる…個人的にはリアルタイムで読んでいた時はセイタがトラウマでしたが、30歳を超えた今読んでみたら怖いとかいう感覚は全くなく、博士のもう一度死んだ息子さんに会わせてあげたいという思いからなんだなという感覚も出てきて…セイタはまだ8歳の純粋な子供で1番初めに作られただけあって頭脳はほとんど人間に近く、それ故に「助けて、お父さん…」というあの感情が出たんじゃないでしょうか…改めて読むと怖いというより泣けてきて…賢は愛する萌を失って人造人間にまでされて、繊細な賢はモエに全く知らん男の人造人間との子供を見せられたり、博士にメンタルをえぐられたりして、もう心身共に崩れ落ちてしまって、モエと一緒にバイクで自〇し、天国の萌のもとへ逝ってしまった…余談ですが「実写化してほしい」という他の方のレビューを読みましたが実写化したら賢がバイクで海に飛び込むとことかどうすんだよ…とか思ってしまいました笑 まだ全巻読み終えてませんが、どんな結末か忘れてしまったので楽しみです(^-^)
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