雪人 YUKITO
」のレビュー

雪人 YUKITO

大沢在昌/もんでんあきこ

ファンタジー・ポリスストーリー

ネタバレ
2020年6月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ あくまで、漫画、創作のものとして、わりきって読める人には、おすすめです。

現役の警察官が、別に、監きん強要されていたわけでもない、あくまで、自分の欲求を満たすための、こづかい稼ぎで「ぼったくりキャッチ」のバイトをしている、不良少女を、自分もそのキャッチに引っ掛かりながらも、その場から「助け出して」、未成年でありながら、キスもしながら、抱き合いながら、行動をともにするという、ハートフル・ラブ・ファンタジー・ポリスストーリーとでもいいますか。

序盤で、この少女に騙され(下心があったとしても)、とてもそれに見合わない、下手をすれば、後遺障害がのこりかねない、ヤ〇ザからの暴力を、一般市民が受ける、救いようのない場面があり、それを「クスクス」とみているような少女… まあ、(女子)少年院送致が妥当と思うのですが、

この作品は、主人公が警察官という身分をフル活用しながら、私怨を晴らす糸口を探す(一度、辞表を出しますが、上司の恩情で受理されず、警察権力を、県境まで越えてガンガン応援を受けて、核心にせまっていきます)、復讐を遂げるために向かっていくことに、キャーキャーするべきものであり、そこに「お惣菜」として必要な、娘の過去など問題ナシです。

まともな正義感を持って読むと、具合が悪くなりますので、とにかく主人公を信奉する気持ちで読み進めるのがおすすめです。
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