望郷太郎
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望郷太郎

山田芳裕

山田芳弘の描く異世界転生

2020年6月23日
主人公が500年後にタイムスリップして異世界となった未来の世界で「大活躍」と、ここまであらすじを言うと若い人はきっとワクワクしてきますよね。 ただし、これはあの「へうげもの」を描いた山田芳弘のなろう系で、連載は「モーニング」と各分野で日々辛酸を舐めてるサラリーマンが好んで読む漫画雑誌です。この時点でなろう系主人公の9割は作者読者共にダメ出しされ、、返品伝票つけて着払い返送ものです。更に題名が 未来世紀転生 とか フューチャーズ⭐️太郎 とかでなくて「望郷太郎」! お分かりでしょう、これはもう重いです、物語も舞台背景もとんでもない重量級です。小腹が空いたらフルコースを食わされた、胸焼けムカムカレベルです。 とにかく人、文化、技術、組織を作者が恐らく物凄く考察して、異世界として再構築されています。歴史とか文化とか大好きな人にとっては堪らないレベルです。 でもその超重力級な話が、あの独特な山田芳弘画風で中和しているので、意外とあっさりと読み切れてしまいます。早く続きが読みたいです(現在2巻)。
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