ひだまりが聴こえる -リミット-
」のレビュー

ひだまりが聴こえる -リミット-

文乃ゆき

とても感動します

ネタバレ
2020年7月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ BL要素はかなり薄めで、恋愛よりも障害や難聴、人間関係の方がメインになっています。ストーリー重視の人はかなり読み応えがあると思います。太一と航平は付き合っているけどキス止まり。作品の雰囲気的に先に進まなくてもいいような気もしますが、恋愛を求めている人にとっては物足りないかも。内容は難聴や聾や手話について細かく丁寧に描かれていて作者さんの気持ちがこもっているのが分かるし感動するシーンが沢山あります。ただ、全3巻中航平がずっと悩んでいます。太一を助けられなかった後悔、完全に聞こえなくなったら太一に何もしてあげられなくなるのではという不安、太一を助けられた千葉への嫉妬、健聴者の太一のそばにいることで迷惑を掛けてしまうことへの悩み、太一が自分のせいで大学を辞めたことへの責任…ここにマヤ、リュウ、千葉、太一とおじいちゃんなどの過去や人間関係などがプラスされて最初は頭がパンクしそうでした。でも色んな悩みを一言で消し去ってしまう太一の声はやっぱり航平にとって特別で大切なんだと実感できました。続編が決定していて2人のラブラブが見れるとのことなので、期待して待っていようと思います!
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