このレビューはネタバレを含みます▼
春抱とゆう作品に出会って20年の歳月が経ったのだと最終巻を読み終えて改めて思いました
当時は香藤と出会い反発しながらも惹かれ、香藤から愛情を注がれて段々と美しくなっていく岩城さんが好きで読んでいたように思います(それは今も変わりはしないですが)
最後まで読み終えて、これは岩城京介という人の半生を描いた物語だったんだな、と感じました
香藤との愛情を描くだけでなく生きていく中で起こる様々な出来事を香藤という最愛のパートナーを得たことで乗り越えていく姿を描いていたんだな、と
まさに衝撃のラストではありましたが、昨今の同性カップルの事情も盛り込んでただのBLでは終わらせなかった作品だと思います
まさしく描き切ったと先生が仰るそのままの終幕でした
生き切った彼らの人生に乾杯です