春を抱いていた ALIVE
」のレビュー

春を抱いていた ALIVE

新田祐克

大傑作

ネタバレ
2020年7月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ これでついに完結なんですね。2人で仲睦まじく老いて行くとばかり思っていたので、ショックな展開ではありましたが、岩城が最期まで頑張って一途に香藤の言っていた日本変革までやり尽くした事は、これほど彼ららしい展開もないのではと、感無量です。香藤なしの岩城さんなんて考えられないと思っていましたが、おしどり夫婦の一番の絶望を乗り越えていった岩城の生き様にフィクションとは言え心を打たれました。そしてタイトルに納得。春であり、過去形である理由がわかりました。でもALIVEとある様に、生命に溢れていました。
2人の話がもう読めなくなると思うと、何年もシリーズが続いていただけに淋しいですが、新田先生はよくここまで頑張ったと激励したいです。今まで長いことお疲れ様でした。
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