#ラストオーダー -最後の選択-
」のレビュー

#ラストオーダー -最後の選択-

木下半太/角光

中途半端なグルメ漫画

ネタバレ
2020年7月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 無料1巻分しか読んでいません。しかしビックリしたのでレビューします。

父親が殺し屋でその娘たちが殺しのターゲットになった人達に、最後の晩餐を何にするか、及び、殺しの方法(じさつ、事故死、失踪の三択から選択)を確認して一緒に最後のご飯を食べる話が一話完結で進められます。
ターゲットがどんな理由で殺されるのか、及び、殺人の依頼者は描写されますがハッキリはさせません。また殺人自体も文字で「事故死」とか「失踪」と表示されるだけです。血とかは全くありません。最後のご飯は非常に美味しそうに描かれていて、食べてみたいと思いました。


つまりこれは新手のグルメ漫画なのですが、下手に人生最後の、とか、今までの悔恨、みたいなのが混じってくるので、どっちがメインなのかわかりません。
また人物描写も単調で、ターゲットになった人は皆素直に最後に食べたい物を食べに行きます。
新幹線に乗って食べに行ったりします。その間に逃げたり、警察に飛び込んだりしないのでしょうか。
また娘たちも何やら悪くない人っぽく描写されていて、24時間以内に死ぬから好きな物を食べろとか普通に理不尽な事を言われているのに、殺される側が反発しないとか訳がわかりません。


なので、読み終わった時、非常に中途半端な気持ちになります。
どうしても殺し屋とグルメを組み合わせたかったのなら、どうしようもない悪人が殺しのターゲットになり、殺し屋が殺人計画を立てる為に調査している間にタゲがよく食べてて美味しそうだった食べ物を記録していて、うまく殺しができたらご褒美として食べに行く、とかにすれば読者も勧善懲悪でスッキリするし、良かったのではないかと思います。
いいねしたユーザ3人
レビューをシェアしよう!