オーバー・スコール 【電子限定特典付き】
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オーバー・スコール 【電子限定特典付き】

上田アキ

ほんとに頑張った

ネタバレ
2020年8月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ いや、 もう、夏朗さん頑張った。よかった。
それがいちばんの感想です。
本当に心優しく、かつ、心の広い人なんだなあ、と。
性癖とまで言えるかどうかわかりませんが、無自覚に人を受け入れてしまう梅雨彦。偶然出会いひかれ合うふたりでしたが、梅雨彦の今を作る原因となった男、豪の存在に夏朗さんは打ちのめされてしまいます。
前作、ワンダーボーダーではいい人過ぎて引いてしまい、悲しい想いをしてしまった夏朗さんですが、今作では諦めかけた自分を奮い立たせ、自分の気持ちに正直にあろうと奮闘します。
なんで夏朗さんばっかりこんな思いを、と読みながら苦しくなりましたが、夏朗さんの頑張り、そして動けなかった梅雨彦と豪が動き出す流れを読んだ時に、これは夏朗さんにしかできないことだなあ、と納得しました。
みんなもう大丈夫。そう思える素敵なラストでした。
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