前半まではすごくいいです!

オメガバースって、一体何なんだ…としみじみ考えた作品です。前半までは、オメガバースの世界観が存分に生かされた、心躍るエロくて甘い展開。でも後半、子供が生まれたあたりから、これってもうB Lじゃないのでは…?と言う気持ちが拭えず、斜め読みしてしまいました。家庭を持って、奥様と言う立場になって、子供たちからも夫からも愛される…。B Lの世界観に、これって必要でしょうか?切なさや孤独は必須ではありませんが、この女性でも替えがきく、子供が生まれた後の世界観は、どうしても馴染めず…。「このオメガバースの小説は、子供産まれます…」とか言う解説が入ってれば買わないんだけどなぁ。オメガバースの番と言う設定やヒートと言う設定は大変素敵です。でもどんな素敵な受けでも、子供を産んで家庭に入ってしまうと、ものすごくくすんで見えます。個人の好みの問題ですね。ひたすら甘々の展開なので、それが好きな人にはとっても面白い小説だと思います。