城下の白鳩
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城下の白鳩

野木薫

生真面目な薬師と奔放な詩人の物語

ネタバレ
2020年8月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ 城下町に店を開く宮廷御用達の薬師・エルヴェと宮廷詩人のネロ・イストリオ、互いに魅せられた二人それぞれの身に起こる事件や騒動。うっすらBLっぽい気配がなくもないけど、それより友情という方がしっくりきます。細かいところを描かずに流れていくので、話の筋は分かるけどニュアンスで理解している感じ。こういうファンタジーなお話は好きなので面白かったけど、なんとなく長編の序章のような雰囲気なのでこれだけだと感想が難しい…。二人とも各分野で秀でた人達だけど、これまでが想像できるような背景がないのでそのあたりをもう少し見たかった。ネロの唇が赤すぎるのが好みじゃないけど絵が綺麗で雰囲気に合ってました。
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