このレビューはネタバレを含みます▼
魔女の血を引く晴陽×大学休学中の霈生。晴陽の金色の髪を見て幼い頃に読んだ魔女の絵本を思い出した霈生は、その思考を晴陽に読まれて突然プロポーズされてしまう。魔女の末裔で他人の心の声をふいに読んでしまう晴陽の不器用で誠実な想いに心を動かされるけど、霈生には絶対読まれたくないある秘密が。魔女の力の設定がうまく活かされてて面白かった。霈生の心理は残酷なことだけど理解できます。どんなに大切でも重荷になってしまうことはあるし、それが突然消えたら安堵してしまうのも哀しいけど分かる。綺麗事じゃないそれに苦しんだ霈生に、本能のまま踏み込んだ晴陽の本気が結果的に救いになったのはどちらにとってもよかったです。霈生の関西弁がなんか好き。