花降る王子の婚礼
」のレビュー

花降る王子の婚礼

尾上与一/yoco

ちょっと残念

ネタバレ
2020年9月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 描きたい世界観に言葉が足りない、表現が追い付いていない様に感じます。序盤は丁寧だったのに。
お城に着いてから以後は、話にのめり込めなくて、するするサラサラ読み飛ばしながら進めました。
初夜の部分も、二人共本当に王族なの?と思う位言葉が崩れてて、それもしっくり来なかった。
一番興味そそられるシーンのはずなのに、斜め読み。面白くない訳では無かったので、ちょっと残念だなぁ。


あと、時系列がぐちゃぐちゃ??
この物語の十年前、「第二王女を必ず嫁がせる」約束で第一子を他国へ送ったんですよね?その後に王女が誕生する事を願いながらも、第二子は繭玉で生きるしかない、その後に男として産まれた主人公を見て愕然とした…?では、主人公は妊娠期間考えても、上の繭玉もいるし、現在7歳程度なはずですよね。17歳設定なのは何故なんでしょう。初めは既に産まれていたけど、その後に弟しか産まれなかったから、産まれていた主人公白羽の矢が立ったのかと思ったけど、初夜ではっきり時系列がおかしい説明、と言うか、紛らわしい説明?をしていたよ。
あの書き方では、第一子が嫁いだ後に第二子から下が産まれたというニュアンスが強いと思う。

それに、第一子は弟の魔法円の状況を知りながら、何故治してやろう、とならないのか…自分が魔法力を期待して無事に嫁げたなら、主人公も円が繋がれば、魔法力でとりあえずは重用されると思うんだけど…その代だけでも魔力欲しいはずでしょ。
お母さんも子供を奪われたくないからと瀕死の大怪我負わせるなんて、本末転倒でしょう…大怪我にあんな物詰めるなんて…

ケチつけてごめんね。面白いんですよ。ただ、粗探しでは無いのですが、ファンタジー色が強い程、あれ?が増えると現実に引き戻され、台無しになるので、説明の仕方とか、設定はちょっと考えて欲しい…。
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