恋するヒプノティックセラピー
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恋するヒプノティックセラピー

まさき茉生

めちゃめちゃ絵の上手い同人エロ本。

ネタバレ
2020年9月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ ストーリー性は無く、催眠×マッサージの設定のエロ本。
何というか登場人物に愛着がわかない。
攻めは仕事に私情をねじ込みすぎ。受けは常識が無さすぎる。
幼稚園の頃の経験は素直に可哀想だと思うが、学生の頃の想い人である友人の件はヤバイ。

まず盗撮。許可のある写真はまだ良いと思うけど、寝顔とかカメラ目線じゃないのは、絶対本人許可してないでしょ?写真が本人に見つからなければやって良いと思ったの?それで友人が「マジで無理、やめて」て言うのは当たり前。
友人からしたら『友達だと思っていた人から盗撮されて恋愛感情を抱かれてる』というのは恐怖でしかありません。同性じゃなくて異性であったとしても同じ。

そして、その友人に告白しようとして拒否された後の反省が『自分の気持ちが相手を傷つけてしまった』と……いや、「行動」が悪いのであって「気持ち」が悪いわけじゃないよ???
気持ちは異性同士でだって相手と重なるわけでもないし、受け入れられず、お互いに大なり小なり傷を負うもの。割り切るしかない。

けど、行動で相手を傷付けるのは話が別ですよ。その点に対しての反省が全く無い。『相手を想いすぎない』ていうのが反省した上での改善つもりなのだろうか?
確かに同性に想いを寄せられて気持ち悪かったのも有るでしょうが、それ以前に盗撮されていた事に気づいた被害者の気持ちを全然考えてない。結局自分がこれ以上傷つきたくなく、自分の事しか考えてないだけじゃないか。後半のマッサージ店員に対するセクハラ、準強制猥褻罪ではこれ?自分の事しか考えてない証拠ですよ。ただ気持ち良くなりたいだけ。だから自分を気持ち良くしてくれる攻めが大好き。それだけ。少なくとも受けからは肉欲しか感じ取れませんね。

ちょっと熱く批判しましたが、とりあえずこの本はストーリー性無視のエロ本として認識した方が良いです。絵が上手いからエロさはあります。私はストーリーが無理過ぎてエロも無理でしたが。
この作者が好きで買ってしまいましたが、今回は外しました。
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