このレビューはネタバレを含みます▼
オメガバースの運命に翻弄される、哀しくも切ない物語、とでも言えば妥当なんでしょうか?哀しみや切なさを乗り越えた先に生まれた幸せに、普通なら感動するんでしょうけど、何の共感も得られませんでした。何故なら『ケダモノ』の話だからです。ヒートだから、ラットだから、全部フェロモンのせいにすれば、レ☆プも犯罪じゃなくなるのだろうか?運命の番だから、無理やりヤッていいのか?しかも相手は既婚者の証しを身につけてるのに…明らかレ☆プです。本能だけで突き動かされるなら獣と同じですが、森田の場合、人間なので『ケダモノ』です。もうスタートで挫かれました。
攻めの年下ワンコは、押せ押せで可愛いが場合が多いけど、森田の強引さは嫌いです。自分の感情ばかり押し付けて、相手の気持ちを推し測らない身勝手なバカ野郎です。勝手に会ったこともない松本の伴侶を見下してる。松本が幸せそうでない事は、何となく予測つきました。なるほどです。哀しくも切ない物語は、亡くなった松本の伴侶です。松本のほんとの運命の番は森田ですが、運命なんてクソくらえです。亡くなった伴侶さんには、生きて二人で幸せでいてほしかったと思います。
なんやかんやでハピエンを迎えましたが、何の感動もありませんでした。御愁傷様です。