マイ・ブロークン・マリコ
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マイ・ブロークン・マリコ

平庫ワカ

私の感情に顔レビが添わせられない。

ネタバレ
2020年9月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 引越しで苦痛の中で手放した本でしたが電子版で買い直しました。手放していた間も思い返すくらい良い漫画です。私にとって海底での酸素ボンベに等しいくらいの漫画です。
今まで読んでた漫画の中の女キャラは男キャラにお決まりの反応を返すbotで感情がよく分からなくて、全然私の思う女じゃないとずっと思ってた。もう人間が出てくる話なんて読めないんじゃないかと思ってた。でもこの漫画の中の女は生きていて嬉しかった。シイノもマリコもどちらも親友への感情が好意だけじゃなくて嫌悪や喪失感への恐れなどが描かれてて、その現実感が苦しくて、繊細な感情を表現してくれることに嬉しく感じた。この話をよんで、2人をメンヘラとかそういったクソみたいな人間のカテゴリ表現するのはやめて欲しい。2人とも生身の人間です。作者は人間を描写する力に対して信頼できる方だと思います。
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