超絶エリートな幼馴染みはケモノな欲望を隠している
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超絶エリートな幼馴染みはケモノな欲望を隠している

石田累/彩埜

ラノベではない重さ

2020年9月15日
TLやラノベを軽い気持ちで楽しみたいという気分のときには向いていないお話です。
官能シーンはもちろんありますが、イチャイチャは少ないし、それよりも泥沼化した企業問題がメインでした。
流し読みすると中身がさっぱりわからない事態になると思います。後半でいろいろ明かされますが、いまいちスッキリしませんでした。
それはともかく、ヒロインは身体能力は強いけれど女としては危機感が薄く、エリートっぽい設定のわりには仕事ができるタイプには見えなかったです。
対してヒーローは地頭はいい。勉強も仕事もできる。でも、そのわりにヒロインに関わると逃げ腰になるくせに手だけはしっかり出すという、やり逃げ状態を繰り返すのはどうなんだろう。
事情があるとはいえどうにでも解決できそうなのに、なぜ手離す方向にばかり走るのか。
石田さんの文章は上手で場面を想像しやすくて好きなのですが、このお話の恋愛関係については、一線を初めて超えるときの状況から最後くっつくときまでずっと展開に無理がある気がして、あまり入り込めませんでした。
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