僕のΩよ覚めないで
」のレビュー

僕のΩよ覚めないで

櫻井ナナコ

変化を受け入れようと一生懸命な蒼に好感!

ネタバレ
2020年9月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作のみ全5話+描き下ろしで合計171ページ。Ωの要素が少なくほぼβとして生活していた蒼が、ある日αの玲司を保護して親切心から家に招き入れたらフェロモンにあてられて…というお話。玲司と関係を持って以降蒼の中で目覚めてしまったΩ性。自分の体質の変化から色んな障害に遭遇しますが、完全にΩに変化することに対して恐怖を感じたり戸惑ったりしながらも、一生懸命変化を受け入れようとする蒼に好感が持てました。確かに玲司はΩかもしれないと気付きながら蒼に近付いたわけなので、100%非がないかと言われればそうではないんですが、蒼との出会いを「仕組んだ」というのもちょっと違って、玲司は純粋に蒼に出会いたかっただけなんだろうなぁと。クリーンな始まりではなかったのですが、最終的にはお互いがお互いをきちんと思い遣れる関係になってホッとしました。玲司のお父さんとのわだかまりも無くなって、良い読後感で終われました。番になった後の続編も読んでみたいなぁ。
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