君の隣が一番遠い
」のレビュー

君の隣が一番遠い

あさじまルイ

不快指数200%

ネタバレ
2020年9月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 魔女のお話なんで、ファンタジーなんで、突っ込み所をスルーしなければ到底読めないけれど、突っ込んじゃいましょう。ファンタジーて、描く側にとっても都合のいい言葉だなぁ、とつくづく思う。なんせ魔女だから、何でもアリだね(笑)
人の心の声が聞こえる晴陽。でも、ずっと聞こえるんではなく、一瞬『うっかり』聞こえるらしい(笑)うっかりってどんな時?聞きたい時に聞こえない能力なんだね。でも、しょっちゅうヒサオの心聞いてるよね。ヒサオが聞いて欲しい時、聞こえない。本当に都合いい設定。耳が遠いお年寄りが、都合良く聞こえたり、聞こえないふりしてるみたい(笑)それはさておき、晴陽は子供の頃、辛い思いをしていて、聞こえる事で相手を傷つけたくない、とか言ってますが、一番大事な人の心無理やりねじ開けて、傷つけたじゃないか。知られたくない秘密を鍵かけて、守ってきたのに、一番やってはいけない事したじゃない。人として最低だよ。誰にでも知られたくない、腹黒さやドロドロの感情はある。ヒサオが一番よく知っているし、自分を攻め続けている。それを好きな人だからと言って、無理やり暴いてはいけない。傷口に塩塗り込んでる酷い仕打ちで、晴陽のやってる事はエゴです。許されるものじゃない。なぜ、ヒサオが心を開く迄、待てなかったのか、腹立たしい気分です。ヒサオのあの厄介払いな発言も最低だけどね。二人とも表裏が酷すぎて、能力どうのこうのの問題ではなく、人間性の問題です。二重人格より酷いかも。こんなドロドロで、あの直後によくあれだけイチャラブ出来るなぁ、と呆れてしまって、しらけました。
聞こえてしまう恐怖、聞かれてしまう恐怖を知る二人が長続きするとは思えない。ずっと怯えながら、相手の顔色見ながら一緒にいるのはしんどい。生活傷の舐め合いな気がする。それを承知で共に居るなら、それ相応の覚悟が必要でしょうね。あんあん言ってる間は楽しいかも。
ふぅ、疲れた…
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