の、ような。
」のレビュー

の、ような。

麻生海

みなさんはどんな言葉を当てはめますか?

ネタバレ
2020年10月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ ある日突然両親を亡くした兄弟が、親戚のおじさんに引き取られ、そのおじさんの彼女(キナちゃん)の家で一緒に暮らすようになるお話。
主人公はキナちゃんですが、兄弟の成長や葛藤、預かる側の成長(←主におじさんw)や覚悟など、生活の変化に振り回されたり、それでもその変化を受け入れて順応しながら少しずつ変わっていく距離感や関係性、楽しいことばかりではないけど、辛い記憶もあるけど、助け合いながら生活していく様子や優しさにウルっときます。
遠慮がちでしっかりもののお兄ちゃんと天然最強天使な弟、どちらも可愛いので、是非作品を読んで心の中で愛でてください。
きっとハグして頭撫で回したくなりますよ。
3巻の最後あたり、お兄ちゃんの友人が名字を言うとき含みを持たせた言い方だったので「やっぱり…」と思いましたが、なんとか乗り越えてくれることを祈りつつ4巻が物凄く待ち遠しいです。
家族の、ような。他人の、ような。
当たり前のことの、ような。難しいことの、ような。
一言で表すとこの出来ない様々な人達の関係を、タイトルが背負ってくれています。
色々なキャラの目線で色々と考えて感じて読める作品です。


~ここからは蛇足です~
かなりの数の漫画を読んでますので、基本的に新刊が出るまで読み返しをしませんが、この漫画は私の中では数少ない、時々思い出しては1巻から読み返す作品です。
多分、主軸のキャラだけでなく、サブキャラにも生活や背景設定をしっかり作り込んでいるように感じられるからかもしれません。(もちろん他の漫画がそうでないとは言いませんし、単に好みなだけ、というのもあると思います)
キナちゃんの過去も気になりますが、おじさんの弟のお店の店員家族もどんな馴れ初めなのかなども気になります。
レビューというにはこの作品が好きすぎて長文に…蛇足まで読んで下さった方、ありがとうございました。
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