このレビューはネタバレを含みます▼
初読み作家さん。隠された人生ドラマがとても面白かったです。人物もシーンも台詞も伏線の使い方が上手くて、読みながら回収出来て人物像やストーリーを膨らませられるので、一冊とは思えない読み応えにとても満足感あり◎
若頭片岡×構成員小田島。
訳アリの二人が海辺の街で雲隠れの旅をしていて、小田島には組長の息子(専務)から片岡を殺す密令ある物騒な関係。極道だけあって二人の背景もとても複雑で残酷。この旅は冒頭のモノローグにある通り小田島が呪縛から解放される旅だった。
チャラく見えて人望ある片岡がとても魅力的。彼を脅威に思う専務の浅はかな行動が滑稽で、あんなのが新組長なら組の存続がヤバそう。片岡と専務の対比背景が深くて良かった◎
殺害人数の合わなさからかなりエグい出生と思われる小田島が、兄弟分と夢見ていた家族を姐さんwとして叶えられるとは。ジマちゃん呼びいい(笑)新たな人生を羽ばたけそう◎二人の過去を掘り下げた話にもとても興味があるな〜出ないかな。もっと読みたい。