クリティカルヒットな作品





2020年10月18日
いままで出会ったことのないような作品に衝撃を受け、すっかり魅了されてしまいました。一見無骨で乾いた絵柄とユーモア。けれども、二人の男のピアノを介した関係はこの上なく優しくロマンチックでもあり。ヤクザの男、深見のセクシュアリティへの意識も含めた生き方を大きく揺り動かす物語でもあります。そして圧縮された展開(にもかかわらず3巻もある)をさらにドライブさせるアクション表現が光ります。
クリティカルヒットと言ったのは、この作品の威力を表すのに、致命的な一撃であるとともに、批評的なという意味も込めたいからです。BLへの批評にもなっているのでは?と思える稀有な作風。絵柄(最高)も含めてどこか覚めているようで、また、深見の自己破壊的な傾向からヒリヒリした描写も多いですが、限りなく切なく優しい。その落差にグッときます。なんて高級なんだ。
よしながふみ×三浦しをん対談(『あのひととここだけのおしゃべり』(2007)収録)で知った作品ですが、西田東(西田ヒガシ)先生には熱烈なファンが多いというのも頷けます。『青春の病は』に脇役工藤の短編「天国が見える」前・後編が収録。
クリティカルヒットと言ったのは、この作品の威力を表すのに、致命的な一撃であるとともに、批評的なという意味も込めたいからです。BLへの批評にもなっているのでは?と思える稀有な作風。絵柄(最高)も含めてどこか覚めているようで、また、深見の自己破壊的な傾向からヒリヒリした描写も多いですが、限りなく切なく優しい。その落差にグッときます。なんて高級なんだ。
よしながふみ×三浦しをん対談(『あのひととここだけのおしゃべり』(2007)収録)で知った作品ですが、西田東(西田ヒガシ)先生には熱烈なファンが多いというのも頷けます。『青春の病は』に脇役工藤の短編「天国が見える」前・後編が収録。

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