きれいなオネエさんは野獣でした!?~エリートさんと社畜女子
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きれいなオネエさんは野獣でした!?~エリートさんと社畜女子

小松原千鳥

最初の7話ぐらいまでが話のピークだった

ネタバレ
2020年10月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読み放題、購入含めて14巻まで。
デザイナーの仕事疲れでぶっ倒れたヒロインを、助けて身体のケアまでしてくれたエステのお姉さん。その後エステの常連になって、なんでも話せる間柄に。そんなある日、仕事先でお姉さんそっくりの社長子息ヒーローと出会い、仕事の討論から気に入られて、気づくとベットインしていた。
お姉さん=ヒーローなのは早々にわかるので、社長子息と社畜の恋愛模様が以降続く。
会社も職種も違うから思うように会えずにすれ違い、そのせいで気持ちもすれ違うという、恋愛あるあるがつまった内容ではあるんだけど、問題が起きた時にヒーロー側がいつも冷めてる態度なのがなんとなく気に障る。一応冷めてる態度を取るのは過去の事情が影響しているとのちのち説明があるのだが、好きだとか別れたくないというヒーローの必死さが見えず、ヒロインばかりが常にヒーローに気持ちを試されてるみたいに見えるせいか。
そのくせHは積極的で、そのHは意地悪描写が多めなんだけど、その様子が冷静かつ手馴れすぎてて、過去の女ともご奉仕含めて似たようなことやってたんだろうなと思えて、Hシーンにも段々萌えなくなった。ヒーロー主導できわどいことすればするほど、こっちが冷めるっていうか。普段冷めたヒーローであれば、Hシーンでヒーローのヒロインへの執着とか情熱を出すべきところと思うのだが、意地悪な言動が入るたびに、そこで女がどういう反応するか知ってて言ってるんだなと、逆にヒーローの過去の女性経験がチラついてきて、ヒーローが気持ち悪くなってきた。実際ヒーローは過去に遊びまくってたと親友が言ってるし、気持ちのない女にもそういう奉仕とかができるやつなんだなと思えてヒロインの特別性が薄れるというか。体 位とかシチュに凝ってはいても、心情的に萌えないHシーンばかり見せられても、読んでて楽しくない。ヒロインの方は経験浅いのが見て取れるぶん、常にその上を行きまくるヒーローが余計気持ち悪い。
お互い思いを確認して付き合うことになりました!な時点で読むのを止めといたほうが、面白い作品って評価で済ませられたかな。
あと、表紙絵だとヒロインもそれなりに小綺麗なのだが、中は下着くらいしか綺麗になっていかないのも不満点ではある。恋したら自然と出てくる可愛さを絵にもっと反映してくれ。というかいつ表紙レベルになるの? 14巻時点でもモサ子のままでびっくりだよ。
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