このレビューはネタバレを含みます▼
攻めがゆるふわというか軽薄というか、言葉足らずで受けに別れを告げた真意をちゃんと口に出していたらこうはならなかったんじゃぁ・・・
受けもショックなのは分かるけど、もうちょい食らいついていたらさぁ・・・
というか、受けが再会した攻めに誘われて躊躇せずヤッちゃうってどうなの、ヤッちゃうのは後日攻めに改めて迫られてとかでしょそこは・・・
攻めに別れを告げられて悲しんでるときに助けてくれて、五年付き合った誠実な彼氏の夏朗さんがもう可哀想で可哀想で・・・
途中、いちおう受けも攻めを拒み夏朗さんだけを見るようにがんばるけど、どうしても攻めを忘れられずに結局別れることになります。
夏朗さん、ほんとうに好い人で優しくて、受けを責めることは一切せず、むしろ取り戻せなかった自分が悪いとすら言ってしまう・・・
彼の泣き笑いが一番胸に刺さりました。
次点で竹を割ったような性格っぽいカッコいい冬子さん、別れを告げに来た攻めへの返しがカッコいい・・・
なんというか、傍迷惑なカップルだなぁと・・・元カレとの再会愛が読みたかったんですけど、淡々としててゆるふわな攻めと流される受け(一応考えてるとは思うけど)に感情移入がしづらかったです。
お互い、今の恋人をフるほど当時からどこに惹かれあってたのか?と思ってしまう、特に攻め。
むしろ夏朗さんが一番好きです、マジであんな切なくて綺麗な泣き笑いは胸に響く。
夏朗さん、おまけ漫画で出会った人とのスピンオフで幸せになるみたいで良かったです。
そうじゃなかったらこのカップルに嫌悪感すら抱いたかもしれない・・・
私はこのカップルに好感を持てなかったけど、好きな人はめちゃくちゃ好きだと思う、そんな作品だと思います。
元カレとの再会愛、今カレとの間に揺れる受けは好きだからハマりたかったなぁ・・・