羣青
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羣青

中村珍

格好つけのダサい漫画に終始

2020年10月31日
あまりに感情的すぎる展開ばかりでちょっと嫌ですね。落ちついて普通に考えてみようとする展開がどこにもなく、常に怒ったり突然泣いたり険しい表情をしたりで、情緒不安定なキャラばかりで意味がわかりません。漫画のキャラクターの言動というものは、当然リアルの人間とまったく同じように理性的で「普通」でなくてかまいませんが、この漫画の登場人物はことごとく理性があまり効いておらず非常に感情的であり感傷的。女性なら受け入れられるのかもしれませんね。

それと、画がひどく骨ばっていて、男性女性問わず彫りが深く面長に描いているが、どの登場人物もまったくかわいさはないし美しくもない。また、骨ばった感じにくわえ顔輪郭も長方形に近く描いていたり、目と目の感覚を狭めに描いていることも、かわいさや美しさから遠ざかる原因となっている。

また、かわいくも美しくもないし、やってることも筋もないし目的もないし、服装や髪、車で飾って、行動もなにやらトレンディドラマ風に格好つけているようだが、総じてまったく格好よく見えないのもポイントだ。

情緒不安定で骨ばった工藤静香のようなキャラたちが、グダグダ泣いたりわけていたりしてよくわからない物語を読んでみたい人にならおすすめできるかもしれない。

著者曰く、この漫画のイメージカラーはウルトラバイオレットということらしいが、そうやってイメージカラーを設定していること自体ダサいし、バイオレットでいいところをウルトラバイオレットと表現するところもダサい。タイトルから何から何まで格好つけて、それっぽい漫画にようとしているが、内容は薄くやってることもダサい漫画に終始している。画力も内容もそれなりにしっかりしたものならタイトル負け等はしないはずだが、うわべばかり格好つけようとすることがダサいということを知ってください。
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