セカンドワールド
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セカンドワールド

ゆき林檎

BL作品における女性という性の存在について

ネタバレ
2020年11月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ フォローしてる方のレビューで、なるほどそういう考え方もあるのかと思うところがあったので、読んでみました。
この作品は、片想いしている幼なじみの彼女よりも綺麗になりたい女装コスプレ男子がメインで、(コスプレすっごい綺麗で萌える気持ちよくわかる。。)幼なじみに告白するときもドレス着ていったりと、外見や性別にかなり捉われてるんですよね。其処此処に女性の影がある。
最近BLを本格的に読み出して、周りにも腐女子いなくて話す機会がないから(だからレビューでいろいろ書いてるのですが)、あまり意識してなかったけど、世の中のBLはモブ以外に全く女性の姿が見えない作品が多数で、それが苦手な人が多いのかも。どなたか他の作者さんのコメントで、編集者にBLはあまり女の子を出さないようにと言われてるとあって、確かにそうだなーと。女性性が入ると生々しくなるからかな。現実に引き戻されるというか。ほとんどのBLは完璧フィクション夢の理想世界だから。愛に一途でお互いだけを見つめて、ふたりの間の障害は社会的な外部のものだけだから。
私自身は女の子の存在有無を意識してなかったくらいなので、この作品は大丈夫でした。コスプレ萌えるー、作者さんの絵、やっぱり綺麗!くらいで。作者さん推しなので星5つです。
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